2.3 電荷と電流の位相変化

 電荷Qが時間因子 e-iωt で変化する場合を考える。ここでωは角周波数、またiは虚数単位で、i × i = - 1の関係があり、e は自然対数の底を表す。つまり、Q=Q0e-iωtで周期的に変化する場合を考える。このとき電流Iは、式(1)の関係から、次式(3)で表される。


I = i ω Q
(3)

 虚数単位 i は90度の位相差を表すことから、式(3)によれば、電流Iと電荷Qはちょうど90度の位相差があることを示している。電荷Qを横軸、電流Iを縦軸として、IとQとωの関係を示したものを図6に示す。


図6

図6 電荷と電流の位相変化モデル
Fig.6 Phase transformation model of a pair of charge and current.