4.2　ＤＥＥＰモデル

　前節で，点電荷の複素化を行い，新しい電荷のモデルを提案した．この新しい複素電荷モデルは，一つの構造を持った電荷でありながら，プラス(positive)とマイナス(negative)の電荷を共に表現することが可能である（図３）．つまり，プラスの電荷とマイナスの電荷は，同一実体の単に位相が180度異なる二側面にすぎないことを意味している．また，電荷それ自体が時間変化をすることから磁荷としての性質も備えている．そして回転(rotation)の性質と点としての位置(position)の情報も同時に表現され，粒子性(particle-like)と波動性(wave-like)の両面性も合わせ持っている（表２）．これら複々素的性質（Dual Essentialities）を合わせ持つ複素点電荷を“ＤＥＥＰ”(Dual Essentialities of Electric Pole)とよぶことにする[4]．

　　 　

表２　ＤＥＥＰの意味
Table 2　Meanings of DEEP (Dual essentialities of electric pole)

Dual essentialities
Dual characteristics	Dual characteristics
positive ( + )	particle-like (position)
negative ( - )	wave-like (rotation)

図３　ＤＥＥＰモデル
Fig.3 DEEP (Dual essentialities of electric pole) model

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