そろえておきたいキッチン道具



包丁
ステンレス製で刃渡り20cm位の万能包丁が一本
あれば、家庭作る料理のほとんどがこなせる。
もう一本買うなら、皮をむいたり細かい切り方に向く、
刃渡り10cm位のペティナイフを。



蒸し器
茶碗蒸しやシュウマイなど、蒸気で調理する料理に
使う。一つの鍋の上段と下段の間に中敷を入れる
一段式、二つの鍋に分かれている二段式、竹製の
せいろなどいろいろなタイプがある。いずれのタイプ
も、十分に蒸気が上がってから食品を入れる。長時
間蒸す場合はから炊きに注意。



両手鍋・片手鍋
両手鍋はカレーやシチューなどの長時間煮込む料理
に。また、たっぷりの湯が沸かせるので麺類をゆでる
のにも重宝。片手鍋は味噌汁などの汁物や、ソース作
り、野菜の煮付けや下ゆでなど広い範囲で使える。
素材は軽くて手入れも簡単なアルミ製がお勧め。なる
べく厚手のものを。両手鍋は直径20cm深さ10cm位
のものが一個、片手鍋は直径18cmと16cm位のもの
が2種類あると便利。



まな板
材料を切るときに、こぼれない程度の大きさ(役30
×50cm位)のものを選ぶ。片面は肉・魚用、もう一
方は野菜用と使い分け、お互いのにおいが移らな
いように気をつける。使い終わったら、よく洗い、風
通しのいい所に立てて保管。プラスチック製は木製
のものに比べて手入れが楽なので、一年生におす
すめ。



片手中華鍋
えびのチリソース煮やチンジャオロースー、チャーハ
ンなどの中華料理はもちろん、揚げ物もできて、この
鍋一つあれば、料理のレパートリーがぐんと増えそう。
両手の中華鍋もあるが、片手のほうが鍋を動かしな
がら調理できるので便利。直径30cm位のものが使
いやすい。



ボール・バット
どちらも料理の下ごしらえになくてはならない道具。熱、
酸、塩分に強く、頑丈なステンレス製が最適。ボールは
素材を水にさらしたり、調味料を混ぜ合わせたり、と利
用範囲が広い。バットは、フライの衣をつけたり、肉や魚
に下味をつけるときに重宝。熱をよく伝えるので、冷凍し
たいものをこの上に入れて冷凍庫に入れれば、短時間
で冷凍することもできる。ボールもバットも用途に合った
大きさのものを2〜3個用意するとよい。



混ぜたり、すくったりする小物
木べらはソースを作ったり、炒め物をするときに便利。木
しゃもじはご飯をよそうときに。木べら、木しゃもじともに、
使う前にさっと水にくぐらせると、汚れやにおいがつきに
くい。ゴムべらはボールや鍋に残ったクリームやソースを
きれいに取ることができる。ただしゴム製なので、火にか
けた鍋には使えない。菜箸は滑りにくい竹製で、揚げ物に
は長め、その他は短めのものを使い分けるといい。二本を
つなげている糸は切ったほうが使いやすい。泡立て器はド
レッシングやマヨネーズ作りに。また、お菓子作りにはなくて
はならない道具。



やかん
いろいろなデザインのものが出回っているが、内側が洗
いやすく、注ぎ口が単純なものがおすすめ。底は広い
ほうが、熱がむらなく伝わり、早くお湯が沸く。火にかけ
る時は取っ手が熱くならないように、取っ手をまっすぐに
立てる。くれぐれもからだきに注意。



耐熱容器
電子レンジを使った温め直しや加熱調理に、ふたつき
の耐熱ガラス製容器が一つあると便利。ご飯やおかず
の温め直しも、その都度ラップをかける必要がないので
手間もかからず経済的。ふたはひっくり返すとお皿とし
ても使える。もちろんオーブン料理にも。



ざる・万能こし器・盆ざる
ざるは洗った野菜や米、ゆであがった麺類の水切りに
便利。流しにじかに置けるように足がついていて、でき
ればボールとセットになっているステンレス製のものが
おすすめ。万能こし器は柄の付いた目の細かいざるで
ボールや鍋にひっかけて使えるような金具がついてい
る。だしやスープをこしたり、粉をふるったり、簡単な裏
ごし、水切りなど幅広く使える。普段使うボールや鍋よ
りやや小ぶりなものを、大小そろえておくと便利。竹製
の盆ざるは素材の水切り、特に豆腐の水切りに便利。
どれも目が詰まらないように、使った後はたわしでよく
洗い、よく乾燥させる。



すりおろしたり、切ったりに使う小物
大きなおろし金には、下に容器がついているので、
大根おろしを作るときに便利。粗い目の部分で大根や
にんじん、細かい目の部分でわさびなどをおろす。小さ
いおろし金はしょうがなど少量のものをおろすときに。
目についた汚れは、たわしで洗いとる。皮むき器はジャ
ガイモやにんじんなどの皮が、包丁よりも簡単にむける
ので、ひとつあると重宝する。キッチンばさみは、昆布
やのりを切ったり、袋の口を開けたり、何かと便利。ス
テンレス製の握りやすいものを選ぶ。缶切りはシンプル
な形で柄の持ちやすいものを。おろし金以外の道具は
使い終わったら、ぬれぶきんできれいに拭いて、十分
に乾かしてからしまう。



フライパン
一年生におすすめなのが、焦げ付きにくいフッ素樹脂
加工のもの。直径22〜24cmのものと、できれば直径
18cmくらいの小さめのものがあると便利。使うときに
注意したいことは、
1:強火を避ける
2:フッ素樹脂加工のフライパン専用のフライ返しを使う。
3:たわしを使わず、洗剤をつけたスポンジで洗う。
以上の三点を守れば、長持ちする。
ハンバーグや餃子など、蒸し焼きにする料理に必要な
のがふた。大き目のふたで代用することもできるが、
できればフライパンの大きさにあわせた専用のふたを
用意すると重宝する。透明なふただと中の焼け具合が
見えるので、一年生には便利。



計量する道具
料理に慣れないうちは、調味料や素材や調理時間を正
確にはかることが失敗しないコツ。タイマーは、目盛りが
見やすく60分計れるものを。目安の時間より少し短く設
定すると、煮すぎや焦げつきを防止できる。計量カップは
目盛りが読みやすい耐熱の透明なものがおすすめ。大
きさは数種類あるが、1カップ200ccのものがよい。計
量スプーンは丈夫なステンレス製を。料理の材料表に書
かれているのはすりきりの分量で大さじ1は15cc、小さ
じ1は5cc。専用のすりきり棒がなくても、竹串などで十分。
はかりは、材料をのせる部分が広く、しかもコンパクトで
収納場所をとらないものを。目盛りは5g刻みで1kgまで
量れるものが便利。



混ぜたり、ひっくり返したりに使う小物
右のフライ返しは、フッ素樹脂加工のフライパン専用。
左はステンレスのフライ返しで、鉄のフライパンや中華
鍋に。いずれも肉や魚のソテーやオムレツを返すときに
使う。おたまじゃくしは汁物をすくったり、味噌を入れて
溶くときに、網じゃくしはゆでものや揚げものをすくい取
るときに使う。アクすくいは、網の目が細かいものを。
だしやスープ、煮ものを煮るときに出るアクをきれいに
すくえる。